私の父は、世界一のスコップ(ショベル)作りの職人です。
朝から晩までずっと外で仕事をしていました。
そんな父を私は4歳位までどこかの小父さんと
思って、顔を見る度に泣いていたようです。
大きくなるにつれて、キャッチボールや釣りに連れて行ってくれてとても優しい父でした。
少し機嫌の悪い時は怖かったけれど、それでも優しい父でした。
どんなに忙しくても"疲れた"の一言も言わずにいた父。
人の悪口を言ったことの無い父。
お人好しな父。
孫の名前を呼んで、そして顔を見て喜んでいる父。
そんな父が大好きです。
一生懸命頑張っても、全てを追い越せそうにありません。
でも、そんな父も、もう居ません。
(2006年1月18日 他界しました)
父が意識も朦朧(もうろう)としている時に最期に発した言葉。
私の妻と娘が駆け付けた時に、マスクを外して言ってくれた言葉。
「ありがとう…」
一生、忘れることは無いでしょう。
こちらこそ、有難う。
又、話をしたいよ…
親父…
2006/06/01 佐藤 眞弘
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